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大野ひろみのクラクラさくら

議会はなんでもありのワンダーランド。あきれたり、怒ったり、笑ったり、クラクラしながら言いたいことは言わせてもらいます!

「種子法」廃止で、私たちの「食」が危険水域!

4月24日(火)

4月14日に行われた山田正彦さんの講演会「タネはだれのもの?」が
大好評だったので、そのご報告を。

種子法をご存知ですか?
そして、こそっと廃止されたことをご存知ですか?

昨年、森友学園問題で籠池さんフィーバーで盛り上がっていたカゲで、
ひっそりと「種子法廃止」が決められてしまった。

種子法とは、日本のコメ、ムギ、大豆の日本の在来種を管理し、
優良なタネを安い価格で生産者に提供してきた。
この法律をなくすということは、ずばり、
多国籍企業というオオカミ
私たちの大切なコメ、ムギ、大豆を「さあ、どうぞお好きに」と投げ与えることなのだ。

山田正彦さんのお話を聞くにつれて、背筋が凍りついた。
こわ~い話を、ユーモラスにひょうひょうと語る山田さん↓
DSC00141_2018042414090703f.jpg

種子法が廃止されるだけでも大変なことになるのに、
農業競争力強化支援法というトンデモ法も、セットで通ってしまった。
この法律によって、これまでコメだけでも300品種あったのに、
大手企業が独占して、数種に絞られてしまうのだ。
法律の名前を
大手企業強化支援法と変えたほうがいい!

下の写真は、茨城県の農業試験場で栽培されているコメの原種を
見守る山田さん。(山田さんのパワポより)
茨城県の農業試験場

このように都道府県によって大切に管理・保護されてきたコメの種もみが、
「種子法」廃止で、民間会社に開放されてしまうと、
何が起きるか?

現在でも、日本モンサント社の「とねのめぐみ」、
三井化学の「みつひかり」、
住友化学の「つくばSD」という種もみの値段は
公共品種の4~10倍もする。

農家は、これら民間企業と直接契約。
肥料、農薬などすべて企業から買わなければならず、
収穫したコメも他に出荷することができない。
がんじがらめとなる。

これらの品種は台風でも倒れない、収穫が多いなど
メリットが謳われているが、化学肥料を40%も多く使うので
チッソが多くなるため、3~4年後に白葉枯れ病を起こしやすくなる。

今後は「大企業」強化支援法により、
日本が蓄積してきたコメの優良品種の知見、技術をすべて
大企業に提供しなければならなくなる。

そればかりか、
住友化学、三井化学の背後にいる
モンサント、デュポン、シンジェンタなどの
世界のモンスター種子企業が応用特許を申請し、
日本の農家は特許料を支払わなければならなくなる!

更に恐ろしいのは、遺伝子組み換のコメの作付けだ。

モンサント社は既に、日本のコシヒカリでの除草剤耐性の
遺伝子組み換え(GM)種子を開発し、茨城県で試験栽培を始めている。
同社の除草剤「ラウンドアップ」に耐性があるコメ、
つまり、雑草は殺すが、このGM米は殺さないという理屈である。

しかし、ラウンドアップに含まれる主成分グリホサートは、
アメリカでは発達障害や認知症を引き起こすとも言われており、
EUでは3年後に全面禁止される予定の農薬である。

日本政府は既に、70種類のGM米の種子の
一般圃場への栽培を認めており、
モンサント社などが申請すれば、承認され、一般に出回ることになる。

日本は人体実験場になってしまうのか?!

種子法廃止の裏にはTPPがあり、
私たちの食べ物が、世界の大企業に独占されていく。
種子法廃止で、
今後、コメの種もみは、今の値段の数十倍も高くなるとか。

これまでも37%と低い日本の食料自給率が
なんと14%にまで下がってしまう。

今回の種子法廃止は自民党内でも反対が多かったが、
官邸主導でやられた
と、山田さんは指摘する。
総理のご意向である。

安全保障とかぬかして、税金を湯水のごとく防衛費に注ぎ込み、
一方で、大切な食料を世界のオオカミに売り渡す。

食料安全保障こそが、軍備による安全保障よりも、100万倍大切ではないか!

真の売国奴とは誰か?
答えは明らかである。

今後私たちがやるべきことは、
「種子法」に変わる条例を千葉県で成立させること、
という対策も山田さんに教えて頂いた。
そのためにも、もっと県民、市民の声を盛り上げていかなければならない。
がんばるぞ!

講演のあと、山田さんと一緒に記念写真。
DSC00144_201804241504172ae.jpg
右から、伊藤、大野、川口えみ(司会)、山田さん、松島こずえ、入江、五十嵐。

飾らず、ゆったりと風格あふれる山田さんに
すっかり魅了された2時間だった。

今日も長文を最後までお読み頂き、ありがとうございます。
種子法廃止の恐ろしさに、ぞっとなさった方はここをポチッと押してくださいませ。
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  1. 2018/04/24(火) 15:14:40|
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黒川敦彦さん、サイコー!安倍首相、サイテー!

お久しぶりです・・・ (#^.^#)
かなり、ご無沙汰してしまいました・・・
心を入れ替えて・・・
また、ブログをはじめます。

ようやっと、ようやっと、安倍政権に赤信号が灯った!
森友学園で震度3くらいに揺れていた政権。
今度はにわかに加計学園で震度5強の大激震!

愛媛県の職員が、2015年に当時の柳瀬首相秘書官と面会。
その時、柳瀬秘書官は「本件は、首相案件」と言ったというメモが
残されていた。

そして、愛媛県知事がわざわざ記者会見で
「職員の書類は信頼している」と発言した。
柳瀬氏はもちろん真っ向から否定。

今日の国会では、立憲民主党の枝野代表が、
「柳瀬氏がウソをついているのか、
愛媛県の職員が聞いてもいないことをメモしたのか、
どちらかだ!」と厳しく追及。

もう、どっちが本当かバレバレじゃないか。

問題は、そのメモは残っていないというのに、
愛媛県知事がなぜ、わざわざ記者会見を開いて、メモの正当性を
発言したのか???

それについて、加計学園問題をずっと追及してきた
黒川敦彦さんが、ラジオで意味深な発言をしていた。

知事は、自民党の中の大物と、呼応しているのではないか

とすれば、自民党の内部でも安倍おろし
本格的に始まったと考えられる。

実は、黒川さんとは4月8日にお会いしたばかり。
ちばレボで黒川さんのオモシロ講演会を開いたのだ。
kurokawaatuhiko_2018041200251023f.jpg
着物をリフォームした法被(?)に地下足袋という「正装」の黒川さん。
元気よく、歯切れよく、人柄も最高!

黒川さん、昨年10月の衆議院選挙では、
なんと、安倍首相のおひざ元、山口4区で出馬した。

立候補届けぎりぎりの日、午前1時に都内某所(居酒屋!)にて、
どっから出馬するか激論の末に「やっぱり山口4区だろ」となり、
供託金300万円をかき集め(全部カンパ!)、
その足で新幹線に飛び乗り、
夕方には立候補届を済まして、山口県庁で記者会見を開いた!
ポスターやチラシもパタパタパタと、作ってしまったという。

そのときのポスターがこれ↓
DMFASSDUMAEhTaC_20180412010734793.jpg


税金ドロボー カネ返せ!!

それで、選挙戦の間中、安倍首相の選挙事務所の前で
モリカケ追及の演説をしたそうだ。
ときには、こんな素晴らしい(?)出会いも・・・
(黒川さんの講演のパワポより) ↓
24fe48808acbe9db3e865972643f05a1_20180412010654dda.jpg

山本太郎氏と黒川さんが、アッキーと握手をしている!
てか、アッキー、仕方なく笑顔で応じているのか!

黒川さんは、ともかくメディアに任せていてはダメで、
安倍批判の世論を巻き起こさなければ、政権は倒せないと力説。
それには、楽しいデモで、通行人を振り向かせよう!
四国の今治に住んでいるのに、連日、国会前で頑張っている。

歌や踊りや、爆笑コールで、モリカケでモリアゲル。
うたデモ おどりデモ だれデモ みんなデモ!

講演の最後には、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、
安倍はやめろ、今すぐやめろ!
と元気にコールしてくれた黒川さん。

エーじゃないか、エーじゃないか、も最高だった。

さて、森友加計学園問題と同じくらい深刻な問題が
種子法廃止
今まで日本のコメや麦や大豆のタネを守ってきた種子法が
この4月で廃止されてしまった。
安倍政権は、大事な日本のタネを、モンサント社のような
外国の多国籍企業に渡してしまおうとしている。

この問題の第一人者、山田正彦元農水大臣を講師に招き、
佐倉で学習会を開きます。

4月14日(土)
13:30~15:30
佐倉市立美術館4階ホール(地図
参加費無料
山田正彦講演会チラシ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
安倍首相よ、いい加減にしろ!と思われる方は、
こちらをポチッと押してくださいますよう、よろしくお願いします。
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  1. 2018/04/12(木) 01:12:21|
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佐倉の高校が大変なことに! 定時制の危機

1月4日(木)

皆さま、
今年もよろしくお願い申し上げます。

新年最初のブログ更新は、やっぱり、佐倉ネタでしょ。
という訳で、
昨年の暮れに、突如勃発した高校再編問題を・・・

今、佐倉市内では、県立佐倉高校に定時制がある。
mini_11校門から(冬)

定時制は、以前は働く若者が夜間に学ぶ場だったが、
今は、不登校など多様な若者が増えている。

東高定時制は、これまで教員の方々の熱心なサポートのもと、
暖かくきめ細かな教育で知られてきた。

その定時制を、千葉県は3年後につぶす計画だ。

そして、現在全日制(昼間の普通校)の佐倉高校を、
三部制の定時制高校に移行させる!

三部制では、午前、午後、夜間の3つに分かれる。
これまで4年かかった卒業課程を、3年間での卒業が可能になるという。
しかし、ひとつの校舎に3つの学校を詰め込むことになり、
教員は大忙しで、かなり余裕がなくなる。

生徒にとっても、自分の部の授業が終われば、すぐ次の部の授業が始まり、
教室に残って先生に相談したり、友達と話をすることもできない。
つまり、
放課後のない学校となる。

また、南高が全日制から定時制に移行するということは、
佐倉の全日制高校が一つ減ることになり、
高校受験が厳しくなる。

しかし、最大の問題は、南高のロケーションの悪だ。

以下の図は、元高校教師の角谷信一さん作成のもの。

【現在:東高定時制のロケーション】
東高ー京成佐倉
北の京成佐倉駅から徒歩19分。

東高ーJR佐倉
南のJR佐倉駅からでも徒歩20分。
京成からでも、JRからでも、夜間、バスがなくなっても歩ける距離だ。

ところが南高校に定時制が移った場合・・・
南高ーJR佐倉
JR佐倉駅から徒歩26分。

そして、もっと利用の多い京成佐倉駅からだと・・・
南高ー京成佐倉
53分もかかる!

さらに問題なのは、南高校からJR佐倉駅までの道は、
片側が調整池、片側が山・・・
夜は真っ暗で人っ子一人通らない。
地元の人も敬遠する物騒な道なのだ。

バスは夜8時台にわずか2本。
運が良くて乗れたとしても、京成利用者は、JR佐倉から
更にバスを乗り継がなければならない。

バスの定期代も大変だ。
JRと佐倉の2路線を乗り継ぐ場合、1か月の定期代は
9,300円
そこに、京成電車の定期代もかかるとなると、
1か月、15,000円以上になる。

通うのも大変。
経済的負担も大変。

これはもう、定時制には通うな、ということではないか。

12月26日、千葉県の説明会が佐倉市中央公民館で開かれた。
50人くらいの参加があり、前面には県教委の面々が10人ほど並んでいる。
今回の再編について、抑揚も感情もなく、事務的な説明がまずあった。

県の説明は一言でいうと、こうだ。
これまで通学が難しかった地域の生徒も通学できる。

ウソつくな!
学区内でも特にロケーションの悪いところに定時制を作って、
この言い草はないでしょ!!!

現在、県内の三部制定時制は、千葉市の生浜高校と
松戸南高校の二つのみという。

私は「その2校は最寄りの駅から徒歩何分ですか?」と質問してみた。
答えは・・・
生浜高校も、松戸南も、徒歩10分から15分

近い!

思い余って聞いてみた。
「あなた方は、佐倉南高校に、実際に徒歩かバスで行きましたか!?」
答えは
「行っておりません・・・」

机上の空論。
立地条件も確かめず、生徒の身にもならず、
鉛筆なめなめ、適当に立てた計画だと、このとき確信した。

参加者の発言の中で、東高定時制の先生の言葉が胸を打った。

これまで一生懸命、生徒たちと卒業めざして頑張ってきた。
48人入学して、卒業まで行くのは20人以下・・・
普通校よりはるかに厳しい環境の中、頑張ってきた生徒に、
「東高から出て行け」というようなものではないか。

南高に移った場合、交通費も!かかり、体力的にも大変だ。
もう、定時制には来るなと言っているようなもの。
これは、子どもたちから「学ぶ権利」を奪うことではないか!

県教委の答弁は、しどろもどろ、意味不明、中身なし・・・
安倍首相のような、ごまかし、はぐらかしもショッチュウ。

このままでは、今年3月には高校再編計画が確定し、
取り返しがつかなくなる。
私たちは、急きょ、「(仮称)定時制を考える会」を立ち上げ、
今後の対策を考えることにした。

関心のある方はどうぞご一報を。
最初の会合は1月8日(月)午後6時からです。
連絡先:090-5213-5254(大野)

今日も長文をお読み頂き、ありがとうございました。
今年最初のブログがまたもや「あまりよくない話」なのが残念です。
もっと、明るい話題を書きたいけど・・・
どうぞご容赦頂き、今年もごひいきに!
まずは、ここをポチッと押していただくことからお願いします!
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  1. 2018/01/04(木) 11:45:32|
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祝!上原ひろ子さん。国立マンション訴訟、4500万円完全弁済!

12月26日(火)

今年も顔をしかめる出来事ばかりだったが、
たまにはイイことも・・・
中でも、これは「サンデーモーニング」の張本さんも
あっぱれ!というに違いない快挙だった!
 ↓
国立マンション訴訟」賠償金を完全弁済

元国立市長の上原ひろ子さんが、市長時代に、街の景観を守るため
マンションの高さ制限条例を、市民と一緒になって作ったが、
マンション業者に賠償金を求められた国立市が、あろうことか
上原さん個人に賠償金を払えと訴えた事件だ。

そして、あろうことか、昨年暮れ、最高裁は上原さんの上告を退け
上原さんに賠償金4500万円を支払うよう命じた。

拙ブログでも2回、この問題を取り上げているので、
どうぞご照覧を・・・
2016年12月20日「上原(元国立市長)さんがマンション訴訟に負けた。
小池都知事も危ないよ!


2017年1月17日「国立マンション訴訟判決に異議あり!上原さんをカンパで応援しよう

最高裁判決は胸くそが悪くなるような内容だ。
いわくーー
首長は余計なことはするな。
何にもしないのが一番いい。


これが本当なら、
市民の声を一切聞かず、お国の顔色だけを窺う首長が
一番いいことになってしまう。

上原さんも、翁長知事も、首長失格。
安倍ちゃん大喜び、
地方自治は完全絶滅・・・

森田知事が理想の知事ナンバーワン。
胸くそが悪くなりすぎて、吐きそうだ。(すみません)

しかし、これに怒った国立市民は、「くにたち上原景観基金1万人の会」を
立ち上げ、全国からカンパを募った。

1円たりとも、上原さん個人に支払わせてはならない。

市民ネットワーク千葉県も、すぐさま呼びかけに応じ、
1月20日には上原さんを講師に呼び、学習会を開催。
全国からも続々とカンパが集まり、5月には元金弁済、
11月には利子分も弁済し、
4500万円を超える賠償金を完全弁済したのだ!

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そして12月16日、完全弁済を祝う集会が、国立市で開かれた
ゲストスピーカーが凄いメンツ!
五十嵐敬喜さん、池田香代子さん、鎌田慧さん、小林緑さん
保坂世田谷区長、佐高信さん、伊藤真弁護士・・・
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(スピーチする五十嵐さん、着物姿が上原さん)

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(左から保坂さん、佐高さん、小林さん、鎌田さん、池田さん)

大好きな伊藤真弁護士も、にこやかにスピーチ
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「憲法の伝道師」らしく、
国立市民は美しい街並みを保ちたいという、憲法13条の
「幸福追求権」を求めて、17年という長い闘いを通じて
「自立した市民」というキャリアを積んだ・・・


パチパチパチ

佐高信さんは軽妙洒脱な辛口トーク。
この裁判は「個人を社会から切り離し、その個人の責任を問おう」
とする安倍政権の目指す自己責任の極致だ。
なら、安倍首相は拉致問題の責任を取って、ひとりで
北朝鮮に行って来い! ついでに帰ってくるな!


パチパチパチぱちぱち

みんな嬉しさ百倍で、しゃべる人も聴く人も、笑顔、笑顔、笑顔。
佐倉から2時間半以上かけて行った甲斐があった。

こんな感激と、歓びを味わわせてくださった基金の世話人の皆様、
声をかけてくれた司会の小川ひろみさん、
そして、誰よりも、何よりも
4500万円という賠償金の重さにもめげず、ひるまず、
カンラカラカラといつも志高く笑い飛ばしてきた
上原ひろ子さん
お疲れ様でした。
そして、ありがとう!

しかし、気になるのは国立市に入った4500万円の行方。
実は、国立市が当初、マンション業者に支払った賠償金は
業者が返還(というより寄付行為)したので、市は1円も
損害を被っていない。
つまり、4500万円は、ボーズ丸もうけ!

しかも、4500万円は市の財政調整基金といういわゆる「貯金」
に積まれ、使い道自由の金となる。
上原さんを訴えた現市長や、上原市政とは袂を分かつ保守系議会が
どんな使い方をするのか、
まだまだ目を光らせていかねばなるまい・・・

今日も長文をお読みいただき、ありがとうございました。
市民の力もなかなか捨てたもんじゃないな、と思われた方は
どうぞここをポチッと押してくださいませ。
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  1. 2017/12/26(火) 15:59:11|
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超おすすめ映画「否定と肯定」

12月23日(土)
1か月以上もブログを更新せず…
パソコンがダウンしていたこともあるが、いつもの
なまけ癖が重症化&慢性化。

反省しながら迎える年の瀬。

さて、今回は見てきたばかりのチョーおすすめ映画の話。

否定と肯定
Denial_top①

2000年に実際に起きた「ホロコースト」を巡る裁判を忠実に再現している。

ユダヤ人女性の歴史学者デボラ(レイチェル・ワイズ)は、
「ナチスのユダヤ人虐殺はなかった」と主張するイギリスの歴史家
アーヴィングを、自分の著書で痛烈に批判したところ、
アーヴィングに名誉棄損で訴えられる。

「ほうっておけばいい」という大多数の声にひるむことなく、
負けず嫌いのデボラは受けて立つ。

しかし、アーヴィングが提訴した先は、英国の王立裁判所だった。
イギリスでは、訴えられた「被告」が「立証する」責任がある。

これはビックリした。
日本では、検察が被告の有罪を立証しなければならない。
有罪が確定するまでは、すべての被告は「推定無罪」が原則だ。
イギリスでは、訴えられたが最後、無罪を証明できなければ有罪!

訴えたアーヴィングは、一見イギリス紳士のおっさんだが、
デボラの大学の講義に突如現れ、デボラを「嘘つき女!」と大声でののしり、
千ドル札を振りかざして
「ヒトラーがユダヤ人殺害を命じたと証明できる者には、これをやるよ!」と
叫ぶクソ男だ。

デボラはイギリスで大弁護団を結成して、アーヴィングと長期に戦うことになる。
世界中からマスコミが殺到し、報道が過熱する。

で、面白いのが、老練なリチャード弁護士を中心としたイギリスの
弁護団の戦法だ。
①デボラには一切登壇させず、一言もしゃべらせない。
②ホロコーストの生き残りのユダヤ人たちにも一切証言させない。

①の理由は、「両論併記」を避けたのだ。
つまり、デボラに証言させれば、アーヴィングの「ホロコーストはなかった」説と
デボラの「あった」説を、同じ土俵に載せて争うことになる。
人々に「そうか、ガス室があるない説とがあるんだ」と
思わせてしまう。それは絶対に避けなければならない。
事実はひとつだから。

②の理由は、証言台に立つ生存者たちを、
狡猾なアーヴィングによる誹謗中傷の言葉の攻撃に晒したくなかったから。
レイプ事件裁判でも、被害者は言葉の攻撃で、セカンドレイプに襲われる。

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この役者、本当にゴーマン偏見オヤジの演技がうまかった。

では、弁護団は法廷でどのようにして戦ったか。

denial2.jpg

徹底して、アーヴィングの過去の言動を調査したのだ。
膨大な日記を読み込み、彼の人種差別、反ユダヤ主義の考え方を
あぶりだし、法廷で巧みに指摘する。
彼の講演映像を写し、歴史観の歪みや矛盾点をつく。
自分の気に入ったように事実をつまみ食いし、
都合のいい解釈で学説を立て続けるアーヴィング。

こんな学者、ほら、日本にもいるよね!

アーヴィングは、アウシュビッツのガス室を「疫病を防ぐために
死体を消毒した部屋だ」と主張。
しかし、リチャードは、「死体はすぐに焼却されている。消毒する必要は
全くなかった」と指摘。

このように、丁々発止の言葉の応酬が次々と映し出され、
法廷劇なのに、ドラマチックでスリリングで、非常に面白かった。

で、デボラ側が有利だと思わせて、終盤で裁判長がこんな
ことを言い出した・・・

アーヴィングの意図的な資料の改ざんや解釈は、反ユダヤ主義とは
関係ないのではないか。
彼が信念をもって反ユダヤ主義を唱えるのなら、発言をウソと
非難はできない。


これって、今の安倍首相のことを思い出させないか。
信念(と言うより怨念だが…)を持った反民主主義の右翼首相が
意図的に過去の内閣法制局長官の言葉を歪曲して、
「集団的自衛権は合憲である」と唱えるのなら・・・

裁判長、お前もか!

っとヒヤッとさせて、結果はデボラ側の勝利。

しかし、裁判長の指摘は重大だ。
ここをどう反論できるかが、今の、日本で、「巨大なウソ」と
闘っている私たちの課題・試練となる。

この映画を見ながら、私はずっと、東京MXテレビの「ニュース女子」
という番組を思い出していた。
沖縄の辺野古や高江で座り込む市民が、毎日日当をもらっているとか、
救急車を通行させなかったとか、現地調査も一切せずに、
ナイこと、ナイこと並べ立てた、あのクソ番組だ。

また、南京大虐殺はなかったと言い張る人々のことを
思い出していた。

この映画は、決して18年前の古い記録映画ではない。
まさに、今の日本社会の病巣を映し出している。

木村草太さんがこう指摘している。
「ネッシーがいる証拠を示せなくても、ネッシー学者の主張を
毎日聞いていれば、大衆はネッシーの存在に親近感を覚える」

ウソを100回つけば、真実となるのだ

映画はデボラの勝利場面で終わらず、
その後、アーヴィングが裁判の正当性をも否定して、
相変わらず「ホロコーストはなかった」と、
元気よく持論を展開する場面を映す。

こうした荒唐無稽な言動の方が
人々に受け入れられやすいのは今も同じだ。

そして、カメラは突如、荒涼としたアウシュビッツの収容所跡に移り、
ガス室の煙突跡の穴の中にスーッと入って行って、
終わる。

真実はここにある
とカメラは言っているのか。

フェイクニュース、ポスト真実があふれる今、
とても勇気をもらえた映画であった。
まだ、どこかで上映されていると思うので、
よろしかったらぜひご覧ください。

ちょっと見たくなったな、
と思った方はどうぞここをぽちっとお願いします。
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  1. 2017/12/24(日) 01:42:25|
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