大野ひろみのクラクラさくら

議会はなんでもありのワンダーランド。あきれたり、怒ったり、笑ったり、クラクラしながら言いたいことは言わせてもらいます!

今年も来ました、福島県いわき市 ~震災センターの総会&バスツアー

6月2日(火)記

先週は、自治体議員立憲ネットワークの総会と柳澤協二さんの講演会、
「原発被害者の救済を求める全国運動」の国会請願行動など、
ビッグイベントが目白押し。

とどめは、30日(土)~31日(日)、1泊2日の
「福島原発震災情報連絡センター」総会&被災地バスツアー。

早朝5時起きで、上野発8時のスーパーひたちに乗車して、
午前10時半からの事務局会議に滑りこむ。

下車した湯本駅では、こんな可愛いお出迎え!
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午後からは、まず学習会。
震災センターの共同代表、佐藤和良いわき市議から、
汚染水など、福島の現状が報告された。

汚染水タンクはボルトで締める「フランジ型」で、どうしても漏れる。
現在、溶接型に置き換える作業が進んでいるが、膨大な量と高線量。
これからも苦難の道が続く。
東京新聞から図を拝借↓
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次に、昨年も講演していただいた「いわき放射能市民測定室たらちね」の鈴木さん。
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福島の子どもたちの甲状腺ガン検査や食品の測定など、
献身的に携わってこられた。
ショックだったのは、福島の教育の現状報告。

県内の子どもたちを原発廃炉作業員として
人材養成するプロジェクトが進んでいる。


(以下、ウィキペディアより)
現在、双葉郡の高等学校はサテライト校として県内各地8校に分散しており、
教育に困難が生じている。
そこで、双葉郡8町村では、困難な状況を乗り越え復興を実現する鍵は
人材育成にある
との考えのもと、「双葉郡教育復興ビジョン」を2013年7月に取りまとめた。
そしてビジョンの柱の一つである中高一貫教育について、先行して高校部分の
ふたば未来学園高等学校が2015年(平成27年)4月8日に開校した。
一期生は152人。
(引用終わり)

すでに、小中学校の子どもたちの間では
誰かがやらなければ
が合言葉になっているという。
「他県の人にやってもらうのは気が引ける」と、
本気で子どもたちが言っているというのだ。

原発事故の責任が、まるで福島県民だけにあるようではないか。
こんなことを子どもたち自らが発想するわけがない。
柔らかな子どもたちの頭に、誰かが刷り込んでいるのだ。

そして、ふたば未来学園では
放射能は心配ない
という授業が繰り広げられているとか・・・

これが教育か!
これが復興か!
棄民そのものではないか!

また、このような情報がほとんど全国発信されないことにも
驚き、あきれ果てた。

次にルポルタージュ研究所の明石昇二郎さんの講演。
「誰も書けなかった福島原発事故の健康被害」。
内容は衝撃的だったが、裏付けデータに若干の疑問を感じた。

このあと、第5回総会も無事に終了。
全員で記念撮影。
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さて、翌日は恒例の被災地バスツアー。
広野町を抜け、楢葉町から富岡へ。

毎年いわきに来ているが、今年目立ったのは除染の跡。
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道路の壁面も、畑地も、ごっそりと表皮がはがされている。
唐突に、「いなばの白ウサギ」を思い出してしまった。
可哀そうな赤裸の大地・・・

おなじみの、除染廃棄物を入れたフレコンパックは、
昨年は、このようにあちこちに野積みされていた↓
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ところが今年は、きちんとヤードの中に入れられている。
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広野町は、避難準備区域指定が解除されているが、
7000人の住民のうち、帰ってきているのは100人程度という。
「除染」されたと言っても、買い物や病院など、生活インフラが乏しいふるさとには、
帰りたくとも帰れない状況が続いているのだ。

楢葉町に入ると、モニタリングポストがあった。
モニタリングポスト

数値は、0.415μシーベルト。うむ・・・
バスに同乗してくださった地元の方によると、
ここは、環境省が最初に除染した場所だとか。
しかし、周りの森はいまだにμシーベルトはあるとのこと。うむむ・・・

窓の外にはこのような旗が目立ち始めた。
昨年まではなかった光景だ。
除染中旗

そして、除染完了を告げるコーンも。
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バスの中では、あちこちからピーピーという警戒音が。
参加者が持ってきた放射能測定器が鳴っているのだ。
立ち入り禁止区域の夜の森地区に近づくと、
車中でも数値はμシーベルトを超えた!
ついに、1.8μシーベルト!

去年も今年も同じ立ち入り禁止区域の様子。
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びっくりしたのは津波で破壊された富岡駅。
昨年の様子↓
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今年↓
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な、ない!
ホーム以外、ばっさりと取り除かれている。

この辺りは海に近く、線量も低いので、2年後には「町の中心」として
再建される予定だとか。
楢葉町小学校も今年中に再開されるという。

バスはこのあと、いわき市内に戻り、たらちねのラボへ。
昨年、鈴木さんが嬉しそうに言っていた「ベータ線も測れる機械」が
鎮座ましましていた。
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この機械だけでなんと1000万円!
日本での第1号機だそうで、2号機は九州大学だとか。
今まで測れなかったストロンチウム90とトリチウムの測定ができる。

ストロンチウムはカルシウムと性質が非常に似ており、
骨にたまりやすく、骨腫瘍や白血病など、深刻な内部被ばくを引き起こす。

検体を燃やして灰にするなど、検査前の準備がものすごく大変。
これらが準備のための付属機械↓
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設備全てで3800万円!
「こりゃ、市民測定室のレベルを超えてるぅ!」と驚嘆の声が上がった。
寄付金でまかなったそうだが、鈴木さんたちの努力には頭が下がりっ放し。

ツアーを終えて、帰りのスーパーひたちの車中で思った。
「復興」とはなんだろう?

巨額の税金をかけて、除染・町の再建・学校の再会が行われている。
一方、県外に自主避難した人々は、「勝手に避難した人」とされ、
住宅支援が打ち切られようとしている。

チェルノブイリでは、事故から5年後の避難基準が年間ミリシーベルト。
福島では、20ミリシーベルト。
この差はなんだ!
なぜ、4倍もの高線量が日本では許されるのか。

私たちは本当に平和で安全な社会に住んでいると言えるのか。

福島の子どもが、「福島には何がある?」と聞かれ、
「福島には放射能がある」
と答えたそうだ。

涙がでるよ・・・

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  1. 2015/06/02(火) 17:23:48|
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