大野ひろみのクラクラさくら

議会はなんでもありのワンダーランド。あきれたり、怒ったり、笑ったり、クラクラしながら言いたいことは言わせてもらいます!

チェルノブイリか、福島か、被災者支援の薄っぺらさに月もやせ細る!

10月9日(木)記

最近、「福島原発子ども・被災者支援法」に関わる集会二つに、
主催者側として関わった。

まず、10月2日、参議院会館で。
住民の健康を守る! チェルノブイリと福島 
独立メディアOurPlanetTVの代表白石草(はじめ)さんと、
いわき放射能市民測定室「たらちね」の鈴木薫(かおり)さんを
講師に、チェルノブイリと福島の子どもたちの現状を学んだ。

クリアーな語り口が魅力的な白石さん↓
siraisisan.jpg


白石さんは8月、佐倉にお呼びして学習会とDVD上映会を開いたところ、
大勢の方に参加していただき、とても好評だった。
そのDVD「チェルノブイリ~28年目の子どもたち~」は拙ブログで紹介
している。こちらをクリック→ブログ

DVDでは、白石さんが昨年11月にウクライナを訪れ取材したときの
映像が収められている。
今回の学習会では、今年6月に2度目のウクライナ訪問をしたときの
取材が中心に語られた。
テーマは子どもたちの保養

びっくりしたのが、ウクライナの保養政策の充実だ。
旧ソ連時代から、あちらでは子どもの育成を第一に掲げており、
子どもたちの大規模な保養施設を、有名なオデッサなど各地に設置。
伝統的に夏の間、長期間の保養を行っていたという歴史がある。

チェルノブイリ事故のあと、汚染地域に住む子どもで、
被災者認定された子どもは無料で参加できる。

財政負担は国、市、保障機関(日本でいう年金基金)などで、
個人負担は一切ない。
日数は現在21日間。
夏の間だけでなく、1年の間に実施する。
健康診断結果をもとに、保養先やプログラムなどを選定。
小学校3年生までは保護者同伴。親は休暇を取る。
保養先では治療なども行われる。

オデッサの保養所「モロダヤ・グヴァルディア」。↓(写真は白石さんのPPから)
モロダヤ宿泊棟

プライベート・ビーチもある!(白石さんPPから)
children on the beach

学習プログラムも充実。(白石さんPP)
learning.jpg

食事も栄養豊富なメニューが工夫されている。(白石さんPP)
dining room

面白いのは「治療プログラム」。
一見元気そうな子どもたちも、ほとんどが何らかの疾患を抱えて
いるのだが、ここで行われる「治療」は東洋医学の影響が強いという。
はり、灸も盛んに行われているというからビックリ。
ハーブティー療法もあるとか。
↓これは吸引療法と、ドクターが口の中を調べているところ(白石さんのPP)
kyuuin.png

プログラムの合間には、大きなホールに集まって楽しいイベントもやる。
ディスコもあるというから嬉しい。

滞在中の子どもたちを世話するのはウジャーテと呼ばれる若い先生たち。
教育大学の在校生か卒業生で、
子ども20人にウジャーテ2人、30人なら3人が担当する。
子ども相手のハードな仕事なので、27歳が上限だとか!

気になる保養プログラムの経費はーーー
①症状が重い者 毎年約40億円(国が負担)
 対象人数の6割がおとな、4割が子ども。
 *日数が来年から、21日間から19日間に減らされる。

②他の子ども(2割個人負担、8割地方自治体負担)
 キエフ市の場合、約3億円

なんともうらやましい保養プログラムだが、
これを支えているのが、被災者支援の法律「チェルノブイリ法」。

日本でも「子ども・被災者支援法」が出来たが、中身は政府によって空洞化され、
保養もほとんどが、2~3泊。
親の休暇は保障されていない。

ということで、日本の状況がチェルノブイリに比べてもあまりにもひどいので、
続いて、10月8日に開催したのが
原発事故子ども・被災者支援法
住宅支援と健康調査に関する
シンポジウム・政府交渉


午前11:00~午後1:00までが第1部シンポジウム
まず、海渡雄一弁護士が、被災者の住宅問題と健康調査について、
法律の面から鋭く切り込んだ。
kaidoyuujibenngosi.jpg

今、被災者の住宅問題は極めて深刻である。
住みなれた家を離れ3年が経過した今も、決して住みよいとはいえない仮設住宅や、
借り上げ住宅を仮の住まいとして生活を送っている。
仮設住宅は、災害救助法に基づいて供与され、原則2年まで、延長は
1年ごととされている。

想像してほしい。
自分の住まいを1年ごとに更新しなければならない生活を。
いつ、契約を切られるか、いつ追い出されるか分からない生活を。
子どもたちは毎日成長しているのに、先が全く見えない生活を。
仮設であれ、借り上げであれ、3年も経てば近所づきあいも生まれる。
なのに、ようやく慣れたところで、またもや住まいをリセットしなければ
ならない生活を!

海渡さんは以下の提案をした。
①避難者が供与される住宅は、1年ごとに延長するという制度を改め、
 相当長期間とし、避難者の意向や生活実態に応じて更新する制度に改める。
②新たに避難を開始する避難者にも住宅を供与する。(今はできない)
③国の「直轄事業」として避難者に対する住宅供与を行い、避難先の
 自治体の上乗せ支援も認める。

次に、山田真医師が医療の立場から次のように提案。
学校健診で子どもたちの血液検査をやるべきだが、
けっこう大変。そこで、民間の医療機関が採決や血液検査をやり、
学校健診の中から費用を出す。
山田真さん↓
doctoryamada.jpg

新潟市議の中山さんが、東京都内の自治体の被災者支援メニューを
分かりやすく一覧表にして説明。
satohnakayama.jpg

ところで、10月2日の院内集会で話題になった岩波新書
「被災者支援政策の欺瞞性」の著者、毎日新聞の日野行介記者が
目の前に座っていた!

これがチョーお薦めの岩波新書↓
book.jpg
何しろ、冒頭から「暴言ツイッターの復興庁幹部の尾行」という
血沸き肉躍る展開なのである。
この日、行きの電車の中で読み始めたら面白くて読みふけり、
京成押上で降りなければいけないのに、気が付いたら三田だった!

で、一躍マイ・ブームとなった日野記者とツーショットしてしまいました。
hinokisha.jpg

第二部は恒例の政府交渉。
例によって、若手の官僚がずら~りと並び、
不景気な顔をして、不景気な返答を繰り返す茶番劇。
例によって、事前に要望書を渡しているにもかかわらず
砂を噛むような無味乾燥、何にも中身のない回答を繰り返す。

会場から、「あなたがたは恥ずかしくないのか!」と怒りの声が飛ぶ。

被災者、そして我々を、目の前を通過するジャマなゴミとしか
認識していないんだろうなぁ。
だから、どんなに中身のない返答をしても、相手がゴミだから
恥ずかしくもなんともないのだ。

一応、かたどおり、要望書を復興庁のお役人に渡す儀式を
佐藤和良さんが行った。↓
youbousho.jpg

終わってみれば午後4時半。
めまぐるしく、悩ましく、そして無力感で終わった一日であった。

ユーカリが丘に帰り着いてみれば、なんと、お空のお月さまが・・・
ダイエット中!!!
みるみるスリムになって、最後は怪しくも美しいオレンジ色に変身。
今日一日の無力感・脱力感がいやされていく素晴らしい天体ショーだった。
7時過ぎのお月さま↓
moon1.jpg

今日も長文を最後までお読みくださり、ありがとうございます。
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  1. 2014/10/09(木) 16:07:44|
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