大野ひろみのクラクラさくら

議会はなんでもありのワンダーランド。あきれたり、怒ったり、笑ったり、クラクラしながら言いたいことは言わせてもらいます!

長崎市長の平和宣言は地方公務員法に則ったもの!

長崎市の田上市長が9日の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で
読み上げた平和宣言は、特にカゲキでもなく、落ち着いた良い
文章である。

これに自民党の土屋正忠(つちやまさただ)衆院議員(東京18区)が噛みついた。
ブログでこう批判したのである。

平和を維持するための政治的選択について語りたいなら、
長崎市長を辞職して国政に出ることだ。


彼が噛みついたのは、平和宣言の次のくだり。

いまわが国では、集団的自衛権の議論を機に、
「平和国家」としての安全保障のあり方についてさまざまな意見が交わされています。
長崎は「ノーモア・ナガサキ」とともに、「ノーモア・ウォー」と叫び続けてきました。
日本国憲法に込められた「戦争をしない」という誓いは、被爆国日本の原点であるとともに、
被爆地長崎の原点でもあります。
被爆者たちが自らの体験を語ることで伝え続けてきた、その平和の原点が
いま揺らいでいるのではないか、という不安と懸念が、急ぐ議論の中で生まれています。
日本政府にはこの不安と懸念の声に、真摯に向き合い、耳を傾けることを強く求めます


この文章のどこがいけないのだ?

田上市長は「集団的自衛権」をバッサリと切り捨ててはいない。
安倍首相が国民の声を無視し、十分な説明どころか、
ありもしないケースを並べ立てて国民をけむに巻いている、
そんな不誠実な態度を改めよ、きちんと議論しろ
と市長は言っているのだ。

しかも、土屋氏は
集団的自衛権について議論するのなら、
市長を辞職して国政に出ろ

などと、おバカな発言をしている。

いいですか?
公務員には一般職と特別職があり、
市長は特別職にあたる。

地方公務員法で、特別職は自由に政治活動ができるとされている。
だから、橋下大阪市長が「維新の会」の国政活動ができるのだ。
(ちなみに、一般職=普通の公務員の政治活動は地方公務員法で制限されている)

田上市長が集団的自衛権について発言するのは自由なのだ。

こんなことも知らないで国会議員をやっている土屋氏こそ
大問題だろう。

おまけに、首長は住民の生命・財産を守る責務がある。
地方自治法にはっきりと謳われている。
集団的自衛権が発動すれば、いつ住民の命や財産が奪われることに
なるかもしれないのだから、市長がこれに言及するのは当然だ!

さらに、さらに、
長崎市の「国民保護計画」にはこう書き込まれている。

(長崎市は)
国に対して、諸外国との友好に努め、
最大限の外交努力を尽くすことを強く求める


これと、マ逆なのが集団的自衛権なんだから、
長崎市長が平和宣言に集団的自衛権のことを盛り込むのは
あたり前田の敦子ちゃんなのだ。

土屋氏のようなワカランチンのピーマン頭の政治家には
次の逸話を、耳をかっぽじって聞かせたい。

最近、支援法仲間の中山新潟市議から聞いた話である。

****************

1945年、8月6日、9日、広島と長崎に「新型爆弾」が投下された。
「次の目標地が新潟であるらしい」という情報が入り、
新潟県は8月10日、県幹部の緊急会議を開催。

当時は、「防空法」という法律により、市外への疎開・避難が
極端に制限されていた。
「逃げるな、敵の攻撃から町を守れ」というお触れが回り、
全国各地の町では、焼夷弾で燃える家の火消しを強制された市民が
大勢犠牲になっていた。

案の定、内務省は新潟市民の疎開に反対の意向。
しかし、新潟県と市は激論の末、
徹底的かつ緊急の疎開 を決定。
当時の畠田知事は疎開命令を出した!

ただちに市内の町会長が招集され、疎開が実行に移された。
かなりの混乱が生じたが、8月14日までには新潟市内は無人の街と化した。

*******************

幸い、新潟市に原爆が落とされることはなかったが、
畠田知事や新潟市長の決断には胸が熱くなる。
当時の知事は選挙で選ばれるのではなく、国が任命する官制知事だ。
その官制知事が「お国」に歯向かったのだから、
一層心に迫る。

戦争を起こすのは国家であり、
住民を守るのが地方自治体であると言えるのではないか。

国と国が結ぶのが軍事同盟であり、
都市と都市が結ぶのが姉妹都市である
ことを思うとガテンがいく。

国家権力が今と比較にならないほど強大な戦争末期においてさえ、
自治体の役割をきちんと把握し、堅守した首長がいたのだ。

今回の田上市長の宣言は、
人として、市長として、一点の曇りもない使命感に満ち溢れたものであり、
それにいちゃもんをつけた土屋議員の妄言は、
人として、国会議員として、無知蒙昧をさらけ出した無責任極まりないものである。

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  1. 2014/08/13(水) 01:56:31|
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