大野ひろみのクラクラさくら

議会はなんでもありのワンダーランド。あきれたり、怒ったり、笑ったり、クラクラしながら言いたいことは言わせてもらいます!

あぶない教科書、あぶない千葉県

今年は4年に1度の中学校教科書採択の年。
すでに文科省の検定が終わり、これから9月1日まで、各採択地区でモロモロの会議が行われて
教科書が決まっていく。問題は、これらモロモロの会議がすべて「非公開」で行われるということだ。
情報公開が当たり前になった社会で、教育現場だけが「秘密」保持にキューキューとしているのだ。

千葉県の教科書採択は今、あぶない局面にある。
森田知事肝いりの有識者会議や教育委員など、知事ゆかりの麗澤大学関係者がしっかりと入り込み
戦前回帰の愛国心教育を進めつつある。

そうした「時計の針を戦前に戻そう」一派が教科書に目をつけ、歴史をねじまげるような
歴史を子どもたちに教えるために作ったのが「新しい歴史教科書をつくる会」。
この「つくる会」は06年に内部紛争で分裂。なくなればよかったのに、なんと二つに増殖してしまった。
そのため、ねじまげ教科書は自由社版と扶桑社版の2種類となったのだが、赤字が続くため、扶桑社は
いったん教科書発行をやめた。
ところが、あのアベ・シンゾー元首相がフジサンケイグループに働きかけ、フジテレビが2億円を出し、
扶桑社の100%出資子会社の「育鵬社」を設立して教科書発行を続けることになったのだ。

今日、千葉市で教科書採択のシンポジウムがあった。
どの発表者も貴重な発言をなさったが、中で、自由社と育鵬社の教科書の問題点を具体的に指摘した
お話がおもしろかった。
その一部を紹介するとーーー

◆(日露戦争に関して)「日本はこれ(日露戦争)に勝利して、自国の安全保障を確立した。
白人帝国ロシアに勝ったことは 植民地にされていた諸民族に、独立への希望をあたえた」
(日本の朝鮮侵略に関しては一切ふれていない)
◆(上海事変から日中戦争へ)「こうして、日本は戦争をしかけられ、 中国大陸の奥地まで、
泥沼の戦争に引きずり込まれていった」
◆「憲法にかかげられた権利と自由は、国家が国の政治で尊重し、すべての国民が享受できるように
しなければなりません」
(がーン!憲法は、国家権力が暴走しないよう国民が歯止めをかけるためにあるのではなかったか)
◆「戦後の日本の平和は、自衛隊の存在とともにアメリカ軍の 抑止力に負うところも大きいと言えます」
(アメリカに押しつけられたと言って憲法をけなすくせに、アメリカのおかげだと軍隊を持ち上げる?)

道徳教育を進める日大のM教授などは、本気で戦前の「修身」を復活させることをもくろんでいる。
子どもたち追いかける死に神は、右手に放射能、左手に「戦争への道しるべ」をかかげ、
今日も疾走しているのだ…

  1. 2011/05/29(日) 00:41:15|
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