大野ひろみのクラクラさくら

議会はなんでもありのワンダーランド。あきれたり、怒ったり、笑ったり、クラクラしながら言いたいことは言わせてもらいます!

行ってきました、放医研。ドキドキわくわく体験

2月4日(火)記

1月31日、敵情視察に行った。
そこは千葉市稲毛区の住宅密集街。
そのど真ん中に、13.6ヘクタールというトンデモない広大な施設がある。
その名はーーーー

放射線医学総合研究所
いわゆる放医研(ホーイケン)として、
脱原発派にとっては、色々うっふんな研究所である。
そこへの視察を、ネットの県議が企画してくれ、
「これは滅多にないチャンス」と飛びついた。

放医研は3.11以降、「放射能はあまり心配ない」として
原発擁護派のお先棒をかついできたことに間違いはない。
2011年8月21日の拙ブログをご参照あれ。

だが、しかし、今回の視察では放医研の「良い面」もかなり分かった。
 
広大な敷地の中に、さまざまな研究センターが立ち並んでいる。
houiken.jpeg

では、敵ながらあっぱれなワンダーランドへご案内――!

【緊急被曝医療施設】
まずはいきなり、アドレナリン全開の施設に入った。
kinkyuusitu.jpg

ここは、JCO事故の際、被曝した3人の方が運ばれてきた場所。
被曝したら最初に来る場所。
福島の事故のあと、高濃度汚染水に膝まで浸かった作業員も
ここに送られてきた。(あの人たち、その後どうなったのだろう…)


sokutei.jpg
↑全身の放射線量を測る装置。
モデルは木更津ネットの田中さん


senjoudai.jpg
↑全身を「洗浄」するシンク。
使用した水は一か所に集められ、処理される。


【静電加速器棟】
すごい機械がぎっしり。
kenkyuukibann.jpg

ここでは放射線発生装置で、マイクロビームの照射が行われる。
直径2μm(マイクロメートル)、つまり1000分の2ミリという
超々極細のビームで、細胞の中の細胞核だけを狙い撃ち!!!
neraiuti.jpg

ピンクレディーもびっくり!!!
ガン治療に役立つのだろうな。

【低線量影響実験棟】
ここでは放射能をあびたときの人体への影響を
マウスを使って調べている。
気の毒なマウスたちに会うことはできなかったが、
研究者の皆さんは、マウスのデータを1日も欠かさず
取り続けている。休むのは正月だけとか。

白衣のリケジョが鮮やかな手つきでスライスしているものは?
スライス臓器

気の毒なマウスの肝臓でした↓
poormous.jpg


【重粒子線棟】
ここはガン治療の最先端施設。
HIMACという巨大な回転装置で、
通常のX線ではなく、「炭素線」を光の速度の70%まで加速し、
パンチ力抜群の人工放射線を作りだし、ガン細胞をやっつける。
これはHIMACの模型↓
HIMAC.jpg
なんだか立体駐車場みたいだが、左の円形部分だけでも
直径40メートルもある。
お値段は1基数百億円!
今は廉価版で、3分の1の大きさのものが120~150億円で買えるそう。

X線よりも強力で的を絞りこむことができるため、
ガン細胞だけを攻撃できる。
回りの正常な細胞に被害が及ばない。
cander.jpg
↑下の左の写真。鼻にできたガン(白い部分)が治療によって
綺麗に無くなっている(右の写真)。

この20年間で、8000人もの患者を治療したという。
悩みは技師不足。
良い機械を持っていても、それを使いこなせる人が
いないとね…

【分子イメージング研究センター】
ここは放射線管理区域。
なので、白衣(本当は黄色だけど)に着替える。
ちょっと緊張。
change.jpg

説明してくださったセンター長は大阪弁の名調子。
分子イメージングという難しい内容を、面白おかしく
噛み砕いて説明してくださる。

人間の体の外から、遺伝子やタンパク質などの
分子の量や動きが観察できるというトンデモ技術。

その応用がこれ。
従来のCTスキャン装置と、新しいPETを組み合わせた医療機械↓
petct.jpg

特殊な放射性薬剤を飲むと、臓器が光る。

「闇夜のホタルは、ホタル自身は見えるけれど、
それが葉っぱに止まっているのか、枝に止まっているのか
分からないでしょ? 二つの装置を組み合わせることで
ホタルがどこに止まっているか分かるんですよ」

ふむ。
でも、放射性薬剤は飲みたくないなぁ~
すぐにオシッコに出ると言われても…

ここまで来るとちょっと疲れた。
みんなアゴが上がってます。
tired.jpg


まあ、とにかくガン治療には非常に有意義な研究が
行われていることは、しっかりと分かった。
だが、しかし、
放射能の健康被害に関しては、やっぱり私たちの認識とは
食い違う説明が多かった。

例えば、低線量で起きる放射線障害、いわゆるペトカウ効果。
免疫系が犯されて、脱力症状や心臓病など原因不明の病気が
起きるとされているが、これはきっぱりと否定された。

また、経産省の「福島県民帰還促進計画」では
年間1ミリシーベルトにまで除染すると謳っているが、
環境省では20ミリシーベルトまでは安全だと言い出している。
「放医研はどちらの立場を取るのか」と質問したら

1ミリか20ミリか、言える立場ではない

と逃げられた。

いずれにしても、これから増えるであろう被曝による健康被害。
子どもたちの体を守る研究にこそ、ぜひ力を注いでほしいと願いながら、
ちょっと気に入った黄色の白衣(?)を、
しぶしぶ脱いだ午後12時であった。


  1. 2014/02/04(火) 01:16:49|
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