大野ひろみのクラクラさくら

議会はなんでもありのワンダーランド。あきれたり、怒ったり、笑ったり、クラクラしながら言いたいことは言わせてもらいます!

あなたならどうする?避難所生活は困ったことだらけ!

【5月27日(月)】
3.11のあと、たくさんの避難所が生まれ、たくさんの被災者が避難した。

時間が経つにつれ、避難所とは、単に避難する場所ではなく
生活する場所として
いろんな問題が噴出した。

昨日、近くのコミセンで、市民団体「避難所運営を考える会」とさくら・市民ネットワーク共催で
これだけは知っておきたい!避難所運営
という学習会+ワークショップを行った。

いざというとき、実際に避難所運営に当たるのは自治会や町内会の役員。
だから、そういう人たちにたくさん来てほしいと思い、
ネットメンバーが手分けして口コミやチラシで参加を呼び掛けた。
佐倉市の担当課にも来てもらい、市の体制と現状を市民に伝えてほしいと依頼。
快諾を得て、さまざまな準備にとりかかった。

ところが、学習会も迫ってきたある日、突然市の担当課がやってきて
参加できない、とのこと。
聞けば、ある市民から
「特定の政治団体の催しに、市が出ていくことに問題がある」と
クレームが来たという。
私たちにしてみれば、市民が大勢集まるところに来て、
市が直接説明をし、また市民からいろんな質問や意見を聞くことで
市の防災施策に活かせると考えたのだが…

それにしても、「一市民」からの鶴の一声で参加を取りやめる市の姿勢も
問題があるのではないか。
これが先例となって、また同じような企画があっても、これからは市は参加できないとなり、
市と市民が接触する機会をみすみす狭めてしまった。
大変残念である。
このことについては、今後、いろんな機会で問題提起していこうと思う。

それはともかく、昨日の学習会は60人以上の参加があり大盛況・大成功だった!
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講師が良かった。
東日本大震災女性支援ネットワークのコーディネーター
浅野幸子さん
現在、早稲田大学の「地域社会と危機管理研究所」客員研究員、
そして東京女学館大学の非常勤講師も務めている。

浅野さんはまず、昨年3月31日の時点で
震災関連死が1632人にのぼる
という話から始めた。

しかも、そのうちの59%
避難所などにおける生活の肉体的・精神的疲労が原因!

確かに、突然だだっ広い体育館で、大勢の他人と寝食を共にするのである。
水も電気もない不便な生活。
トイレもままならず、プライバシーもない。
冷たい床の上に布団を並べて雑魚寝…
想像するだに過酷な生活だ。

更に追い打ちをかけるケースを、浅野さんは次々と紹介し、
私たちに「さあ、どうする?」と投げかけた。

1.避難所で、プライバシーを守るために仕切りを入れようという意見が
 出たときに、「仕切りを入れたら一体感が無くなって助け合いの精神が
 失われる!」と言って、避難所のリーダーが反対した例。
 →段ボールの仕切りなどがやはり必要。特に女性は着替えや寝るときに
 知らない男性の目が気になる。


2.女性用の下着を干す場所がなく、洗ったあと、濡れたままのパンツを
 仕方なくはいていた例。
 →女性用の洗濯物干し場は必須アイテム。

3.避難所ではストレスもあって、残念ながら性暴力が発生しやすい。
 「女性と子どもは一人でトイレに行かないで!」と張り紙をする例が多いが
 はたしてこれは…?
 →こういう張り紙をすると、もし被害にあった場合、「だから一人で行かないように
 注意したのに!被害にあったアンタが悪い」となりがち。
 実際、東日本大震災の避難所では「泣き寝入り」が多発したという。
 やるべきことは、リーダー格のひとがはっきりと「こういう犯罪は許さない」と
 みんなの前で明言することであり、しっかりとパトロール。
 また、何かあったときのために「相談体制」もきちんと作ること。


また、ワークショップでは一つのテーブルで6~7人が、
こんなケースはどうするか、を熱心に話し合った。
例えば、
①犬などのペットは一定の場所につなぐことになったが、
 盲導犬はどうするか?
②食物アレルギーを持つ子どもの食事をどうするか?
③アトピー性皮膚炎のため、お風呂に入れない子どもが
 ひどい炎症を起こしていて、苦しがっている…
④耳の聞こえない人が、ご飯の知らせなど情報が伝わらないので
 困っている。
⑤DV被害を受けて夫から逃げてきた女性から、
 避難所名簿に自分の名前を載せないでほしいと言われた。

さあ、どうする?
浅野さんは、いろんな困難事例を紹介し、また解決策を示唆したが、
その根底には、「人権を守る」という一本の柱がきりりと立っていた。
単にハウツーではなく、困ったときはお互いさまという暖かい視点を
保ちながら、情報格差や男女差別で泣く人を一人でも無くしたいと
いう思いが強烈に伝わってきた。

また、避難所では小中学生にいっぱい働いてもらおうという提案も。
なるほど、避難所になっているのは大抵学校。
子どもたちが学校のことは一番よく知っているし、
働いてもらうことで、将来の防災スペシャリストを作ることにもなる。

2時間超の熱気あふれる学習会を終え、
ネットの仲間と記念撮影。
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会場を去る一人の男性がこう話しかけてくれた。
「自治会はほとんどが男性の役員。今日の話を聞いて、いかに女性の視点が
我々に欠けているか気がついた。もっと運営に女性を入れないといけないね」

やっぱり、やって良かった!避難所ワークショップ。

  1. 2013/05/27(月) 23:56:04|
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