大野ひろみのクラクラさくら

議会はなんでもありのワンダーランド。あきれたり、怒ったり、笑ったり、クラクラしながら言いたいことは言わせてもらいます!

17年前に今のフクシマを予言した詩人がいた!

ラジオ番組で活躍中の詩人、アーサー・ビナ―ドさん。
日本人より巧みで多彩な日本語を駆使し、八ツ場ダム建設再開を
痛烈に批判。
返す刀で原子力ムラにバッサリと切りこむ。

さいたま市での講演会に「さいたさいたセシウムがさいた」という
タイトルをつけて、大騒動になったことは記憶に新しい。

しかし、このタイトルにはふか~い意味が込められていた。
ビナ―ドさん自身がラジオ番組(そこ大事なトコ)で明かしているが、
戦前の国定教科書「サイタ、サイタ、サクラガ、サイタ」がベース。

教科書ではこのあと、こう続く。
「ススメ、ススメ、ヘイタイサン、ススメ」
当時は軍国主義真っ盛りの時代である。

3.11以降、私たちは放射能との闘いの渦中にある。
国は正確な情報はひた隠し、大本営発表ばかり。
つまり、戦前と今と、ほとんど状況は変わっていないのではないか。
そう、ビナ―ドさんは指摘しているのだと思う。

そして、全国各地の原発のある場所で、桜の花びらの異常を調べている
市民団体がいくつもあり、花びらの奇形が多発していることにも彼は言及している。
放射能と桜は、意外なところで関連していたのだ。

このタイトルに、ビナ―ドさんは上のような複数の「仕掛け」をしたのだが、
自民党の片山さつきをはじめ、無粋で頭の固い原発推進派には
とんと通じなかった。むべなるかな。

で、そのビナ―ドさんから、「預言者」ともいうべき福島在住の詩人の
作品を紹介するビデオメッセージが複数の人に送られてきた。
その詩人の名前は若松丈太郎さん。
詩のタイトルは「神隠しされた街」。
9分ちょっとなので、ぜひご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=Zcr13_1Uk70&feature=email


若松さんがチェルノブイリから帰った94年8月、
東電は福島県第一原発に2基の増設を申し入れた。
同年9月、詩人は下のように記した。

(大野和興さんのブログより)
「私たちは私たちの想像力をかりたてなければならない。
最悪の事態を自分のこととして許容できるかどうか、
想像力をかりたててみなければならない。
誤解されることを恐れずに言えば、最悪の事態とは、自分をいま死に至らしめ
つつあるものの意味を理解する時間さえ与えられず、一瞬のうちに死なねばならない
ということでは、おそらくないはずである。
あるいは、被曝による障害に苦しみつつ、自分を死に近づけているものの意味を
反芻しながら、残された時間を病院で生きつづけなければならないということでも、
おそらくないような気がする。
いや、もちろん、これらも最悪と言うべき事態であるには違いなない。
しかし、最悪の事態とは次のようなものも言うのではなかろうか。
それは、父祖たちが何代にもわたって暮らしつづけ、
自分もまた生まれてこのかたなじんでみた風土、習慣、共同体、家、
所有する土地、所有するあらゆるものを、村ぐるみ、町ぐるみで置き去りにすることを強制され、
そのために失職し、たとえば、十年間、あるいは二十年間、
あるいは特定できないそれ以上の長期間にわたって、
自分のものでありながらそこで生活することはもとより、
立ち入ることさえ許されず、強制移住された他郷で、
収入のみちがないまま不如意をかこち、
場合によっては一家離散のうきめを味わうはめになる。
たぶん、その間に、ふとどきな者たちが警備の隙をついて空家に侵入し
家財を略奪しつくすであろう。
このような事態が一〇万人、あるいは二〇万人に身にふりかってその生活が破壊される。
このことを私は最悪の事態と考えたいのである」

詩人がこう書いて17年後、その最悪の事態が目の前にある。


  1. 2012/04/09(月) 23:00:56|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:(-)|
  4. コメント:(-)
| ホーム |