大野ひろみのクラクラさくら

議会はなんでもありのワンダーランド。あきれたり、怒ったり、笑ったり、クラクラしながら言いたいことは言わせてもらいます!

なぬ?! 佐倉市に小型原子炉だって?

昨日のブログでもチョロッと書いたように、日刊工業新聞の記事が
波紋を呼んでいる。
まずは10月13日付の記事を読んでいただこう。びっくりものです。

【日刊工業新聞:10月13日】
フジクラ、電源使わず作動する完全受動型の
原子炉緊急冷却システムを実証


フジクラは佐倉事業所(千葉県佐倉市)に実際の原子力発電設備を
1万分の1の大きさにした模型をつくり、緊急時に急速に原子炉を冷やすシステムの
実証実験を年内にも始める。

緊急炉心冷却装置(ECCS)の一種で、電力を使わず作動する完全受動(パッシブ)型
システムをテスト。
社内での試験結果を基にプラントメーカーと協力するなどして製品化を目指す。

実証実験するのは、原子炉内の核燃料が燃焼停止後に自然に別の物質に変化しながら
発生する「崩壊熱」を冷ますシステム。
東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事故を踏まえ、
電源を喪失しても自動で崩壊熱を冷却する仕組みにした。
パイプに閉じ込めた液体が熱を得て蒸発したり、冷えて再び液体に戻ったりすること(凝縮)
を繰り返す「ヒートパイプ」の新たな用途として原子炉向けシステムを開発した。

fujikuraatomikku.jpeg

 冷却水が自らの重さで原子炉内に注ぎ込まれる重力式注水装置を採用。
原子炉内で加熱された冷却水を冷やすために、ヒートパイプ内で液体が
自然に循環する空冷ループ式ヒートパイプを組み合わせたシステムをつくる。
冷却水やヒートパイプ内の液体が緊急時に流れる経路を開くバルブは、
電力供給が止まると自動で開く構造のものを使う。

 開発したシステムが適用を想定する原子炉は、圧力容器内の容量が200トン、
原子炉冷却水温度を282度C、外気温度50度C。想定する原子炉の熱出力1380メガワット、
発電出力460メガワット。

 原子炉に非常事態が発生すると同時にバルブが自動で開き、冷却水タンクから
毎秒0・0383トンの冷却水を600秒間注水する。同時に定格熱出力の2%に相当する
27メガワットの空冷ループ式ヒートパイプが作動し、崩壊熱を冷却する。
結果、6時間で冷却水を282度Cから100度C以下に冷却できるという。

 福島第一原子力発電所は、当初の想定では非常時は原発が自動で停止し、
非常用ディーゼル発電機などの冷却装置が働いて原子炉内は冷却する仕組みだった。
ところが想定を超える津波で電源が喪失し、炉心が冷却できないことが建屋の水素爆発や
放射能漏れを引き起こしている。

 フジクラは沸騰水型軽水炉(BWR)を想定して同システムを設計したが、
加圧水型軽水炉(PWR)にも適用できるとみており、さまざまなメーカーに提案する。

(引用終わり)

なんだか、こむずかしい言葉が並んでいるが、一番問題なのは冒頭の下線部である。

「実際の原子力発電設備を1万分の1の大きさにした模型を作る」だとー!!
しかも、この図形には、原子炉格納容器が描かれ、核燃料棒や制御棒まで書き込まれている。
どう見ても、超小型原子炉を佐倉市内で制作するとしか思えない。

さあ、大変。
現実にネット事務所にも、複数の市民から問い合わせの電話が入ってきた。

しかし、本物の原子炉を、いくら超小型といえど、造るとなったら
「原子炉規制法」などいろんな法律をクリアーしなければならないはず。
ほんまかいなぁ~

という次第で、昨日市の担当課にヒアリングをしたのであるが、いまいち情報不足。
いや、隔靴掻痒と表現したほうがいいような、微妙なムード。

そこで、アンテナを駆使して、今日は最新情報をゲット。

結論は、日刊工業新聞のフライング???
東京にあるフジクラ本社によれば、くだんの「模型」は全く原子炉とは関係なく、
燃料棒も使わなければ制御棒もありえないシロモノだと。
つまり、「模型」は張りぼてということらしい。

それから今回の記事では年内に実証実験、その後すぐに製品化を目指すと
なっていたが、実情としては、いまだ「研究発表」程度とか…

むむむ、
確かに法律を考えると、ただちに佐倉市内に本物の原子炉を持ってくることなど
到底不可能なのだが、じゃあなぜこんなガセネタの記事が堂々と出たのか?

実はもうひとつ、フジクラに関する株価の記事がある。

(引用始まり)
フジクラ、「電源なし原子炉緊急冷却システム」で大幅高

 フジクラが大幅反発。日刊工業新聞が13日付で同社が
「緊急時に急速に原子炉を冷やすシステムの実証実験を年内にも始める」と報じたことが買い材料。
 報道によると、「緊急炉心冷却装置(ECCS)の一種で、電力を使わず作動する完全受動
(パッシブ)型システムをテスト。社内での試験結果を基にプラントメーカーと協力する
などして製品化を目指す」としている。
 東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故を受けて、電源喪失の際にも
原子炉を冷却させる仕組みの重要性が高まっていることから、国内外の原発での
新システム採用を期待する買いが向かった。

(引用終わり)

なんだかなぁ~
株価誘導が目的?

それでも、本物の原子炉を佐倉市に持ってこられるよりはなんぼかマシだったか…


  1. 2011/10/18(火) 21:26:57|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:(-)|
  4. コメント:(-)
| ホーム |